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2012年5月13日日曜日

2012.5.13 Sun

グライダー体験搭乗急行伊豆

~学校と撮影~



 人類が初めて有人動力飛行をしてから、まだ100年余り。初飛行をしたライト兄弟は、グライダーのパイロットでもあった───


 今日は快晴。人生で一度は乗ってみたかった、グライダーに初搭乗してきました!!
 友人と上野駅で待ち合わせでしたが、寝坊してしまったらしく現地のバスの時間に間に合いそうにないので、私は現地まで先行しました。


 やってきたのは、埼玉県の熊谷市。最近、熊谷と言うと「猛暑」しか浮かばないのは、私だけではないと思います(笑)
 熊谷駅から、1時間に1本のバスに揺られて、利根川河川敷の滑走路まで向かいます。


 到着すると先輩が車で迎えに来てくれ、グライダー部の部員がいるところへ。友人2人を含めた3人で体験搭乗するつもりでしたが、寝坊した友人が来なかったので、先に2人で乗り方の説明を聞きました。
 実際に機内(?)に座って説明を聞くんですが、友人が先にそれを受けました。その後自分が説明を聞き終わると、すぐに「じゃあ、行こうか。」と言われ、滑走路へ・・・
 「えっ!!? ちょい、心の準備がまだ・・・」
 という感じで、乗ったまま滑走路へ・・・ てっきり、先に説明を聞いた友人が、先に搭乗するかと思っていました。


 グライダーは2人乗りで、前部に免許を持った大学の卒業生が、後部に私が乗りました。後部席にも、操縦桿があります。グライダーの離陸方法は、1kmくらい滑走路前方にあるウィンチでグライダーにつなげてあるワイヤーを引き、空中でそのワイヤーを離し、滑空が始まります。ワイヤーはパラシュートでゆっくりと落ちます。


 「出~発!!」と機長が無線に発声しました。本当に、空を飛ぶんですね。ゴルフとは違った、高級なスポーツの始まりです。




 ものすごい勢いでワイヤーが引っ張られると、気づいたらもう、地面から浮いています。滑走時間はわずか4秒。急発進するジェットコースター以上のGが、体にかかったと思います。Gを示すメーターがありましたが、見ている余裕はないほどの恐怖でした。


 旅客機と違い、急角度に感じる機体の上昇。これもまた、軌道のないジェットコースターのよう。ワイヤーを切り離し、自由に飛び始めました。エンジンがないので、飛行中は空気の「ヒューーー」という音しかしません。まさに、鳥になったよう。自然との調和です。


 上昇気流にうまくのり、その気流の周りをグルグルと旋回し、高度を上げます。スピードは、約80kmくらい。少しでも上昇気流が小さくなると、機体はガクンと下に落ちる感覚が。この感覚は旅客機でもありますが、エンジンがないグライダーとなると、こちらの方が断然怖いです。


 離陸から10分くらいたつと、高度500mの世界へ。もう高い! 動力なしでこんな高さまで行っていいのかと思うくらいの高さ。最高で高度570mくらいまであがりましたが、東京スカイツリーのてっぺんはこれよりも60m以上も高いんですよね。信じられない・・・ さらに上昇気流があれば、高度1000mも行くそう。


 旋回している感覚は、ジブリの「天空の城 ラピュタ」のラストシーンである「パズーとシータが空中でドーラ家と別れるとき」に想像しました。あの、主題歌「君をのせて」の曲が流れているあのシーンです。


 それにしてもこの操縦桿(かん)、戦闘機を思い出します。戦闘機というのは、高校の修学旅行のときに長崎の「平和記念館」で見た、戦時中の特攻隊の戦闘機。このグライダーの操縦桿は1本のタイプなので、その戦闘機の操縦桿を思い出したのです。「こんな風にして、敵の空母に突っ込んでいったんだなぁ」と思ったひと時でした。


 離陸から15分くらいすると、旋回ばかりしているせいか、酔ってきました。暑さも原因かもしれません。それから5分くらい経つと着陸準備に入り、機長が地上と交信をしながら滑走路に向かい、高度を下げていきます。
 着陸はスピードこそは違うものの、旅客機と同じような感じでした。サーーーと着陸し、無事に25分間のフライトを終えました。


 では、フライトの一部始終を画像でお楽しみください。
 (画像にはたまたま撮れていませんでしたが、富士山も見えました)
利根川と、画像下が滑走路








機器類。画像下中央が操縦桿、画像中央より上がメータ類。
足元には、ラダーペダルもあります。
上:速度計(約80km/h超)
右下:高度計(約500m)
左下:加速度計?(滑空中なので加減速がなく、0G)

滑走路が正面に見え、着陸です。
友人の乗ったグライダーの着陸シーン

 着陸後、グライダーを降りて、友人と交代。友人が飛んでいる間は、パシャパシャと写真を撮っていました。

 友人が着陸して降りてくると、滑走路前方でグライダーをワイヤーで引っ張るウィンチに向かいました。


 デ、・・・デカイ!! 高さ1.5mくらいのエンジンなんか、積んじゃってます!! このトラック、所有者の名義は教授のだとか・・・

  エンジンです。馬力あるんだろうなぁ。

 駅まで乗るバス。国際十王交通です。この路線の終点「葛和田」は、河川敷にバス停があります。

 熊谷駅。夏は暑そうですね(見た目だけで判断!?)。
 駅の横にあるマクドナルドで、昼食を食べました。
  ここからは、長い、長い、湘南新宿ラインの旅の始まりでした。
 楽しかったです!!・・・では、終われません! 今回の記事のタイトルを見てください!
 「グライダー体験搭乗 と 急行伊豆」ですよ! これから、急行伊豆号を撮りにいくんですよ!!


 いったん帰宅し、撮影地へ自転車で向かいました。


 JR東日本 東海道本線 品川~川崎にて 
 昔からたまに撮る、撮影地へ。この場所は、私の鉄道好きになった起源とも言えます。373系の特急「東海号」や、寝台特急の「富士」、「出雲」、「さくら・はやぶさ」を見て小学生の頃を過ごしましたから。
 小学5年のときに初めて買ってもらった時刻表には、東海道線を走る数々の「ブルートレイン」に驚きました。『こんな多くのブルトレが、地元を走っていたなんて!』と。
 寝台急行の「銀河」が無くなったときは、とても悲しい思いでした。乗ったことがあるだけに、悲しみが大きいのです・・・
 長々と、書いてしまいました。
 撮影地に着くと、すでに高校生の方が1人いらっしゃいました。


 ▼183系 団体列車(修学旅行・トリミング済)

 ▼251系 特急スーパービュー踊り子8号 東京行
 地元民だからこそ、こういう列車には乗らないんですよね。車があると、伊豆まではそれで行ってしまいますし。 


 そして211系なんですが、列車通過の直前、「昨日はここで被られたぞ」という方が来ました。計算では、ギリギリで被りを回避できるんですが、どうやら被るみたいです・・・


▼211系 N1編成 団体列車(急行伊豆 と)
 トリミングはしません。撮ったままです。隣を走る京浜東北線と並走してくれたおかげで、前面は撮れませんでした。はぁ~~~~~
 ちなみに被ることを言った人、踏切の反対側で遮断機をくぐって撮影していました。これは、通報すべきだったんですかね・・・ というか、よく電車が止まらなかったと思います。 その後、軽く写真を撮り、同じく撮影をしていた高校生の方とお別れしました。


 意外と211系の引退をあっさりと書いてしまいましたが、その通りなんです。「東海道から消えた」という実感が、コレを書いている夜になっても沸かないんです。やはり、東海道の顔と言ったら、113系が印象強いです。


 ▼E233系3000番台 NT58編成 普通 東京行


 今日は、空を飛び、地上を走り回り、写真を撮る。そんな一日でした。グライダー部に入れば、乗ることはできますが、写真を撮ることは許されません。今日は貴重な体験とともに、高さ500mからの写真を撮れて最高でした。今のところ、部活に入ろうか否か迷っています(部活に入れば、グライダーの免許が取れてしまうんですよね)。 
 これからの人生をじっくりと考えながら、今日の日記を終わらせていただきます。
bicycle tetsuMan

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