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2013年2月19日火曜日

2011.11.5 Sat

ある日の撮影記 ~都営フェスタ ’11@西馬込

祝・100件目の記事 ~番外編~


 前回の青電の記事を以って、「自転車てつdiary」の記事が100件目に達しました! 毎日ブログを更新なさる方であれば、半年もかからずに100件目に到達してしまうと思いますが、私はと言えば・・・

 ということで、[祝・100件目の記事として、過去に撮影した個人的に豪華(?)なものを公開いたします。

 さて、今回取り上げるのは、2011年11月5日に行われた「都営交通100周年記念フェスタin浅草線」。取り上げる理由になったのが、地元で行われた鉄道イベントであり、そのときの目玉が「西馬込には来ない車両たち」が来てしまったからです!!

 このイベントを行われるにあたって、PRをするために臨時で機関車を2本走らせたのも大きいですね。まずはその様子から。

 使用された機関車は、日中はほとんど車両基地で昼寝をしているE5000形。普段は深夜に馬込車両検修場と都営大江戸線の汐留の間を走ります。普段といっても月に2~3回の走行だそうですが・・・ その普段の走行目的は、<過去の記事>をご覧ください(リンクします)。

 運行経路は、2本とも西馬込→泉岳寺→西馬込。これはイベント前の朝8時台から9時台にかけて行われました。朝に営業線を走ることが前代未聞! ちなみに、E5000形は日本史上初で唯一の地下鉄事業者が所有する機関車だそうです。

 先行列車ではヘッドマークが無かったので、画像は続行列車で撮影したE5003編成を載せます~
東京都交通局 浅草線 馬込にて 
 ▼都営E5000形E5003編成 9??T 回送(PR運行) 西馬込行
 交通局創業100周年を記念し、過去に都営浅草線を走った5000形の写真が側面に貼付されています。都営浅草線をたった2両の小さい車両で走るのは、まさに異様。駅員さんの背と比べても車体の背が低いのが分かります。

 その後、私は都営フェスタ開催地の馬込車両検修場へ移動です。
 今回は元京成スカイライナー車両で、現在はシティライナーとして活躍している京成電鉄「AE100形」、主に京急電鉄の快特として走る2扉・クロスシートの看板列車「2100形」が西馬込にやってくるという、こちらも前代未聞! 撮影会の整理券を手に入れ、撮影開始ですっ!!

 ▼西馬込に来た珍客たち
 左:京成AE100形、右:京急2100形
 都営浅草線の両側で活躍する両者。まさかトンネルを越えて並んでしまうとは、誰も予想だにしていませんでした。京成のAE100形は当時の「スカイライナー」として地下鉄に入線できるよう、前面に非常用貫通扉を設けたものの、信号間隔の関係で都営浅草線に入線することはありませんでした。しかしスカイライナーの座を2代目AE形に譲って1年4ヶ月、都営フェスタの展示車両として終電後に都営浅草線を走行、ここ西馬込にはるばるやってきました!

 京急の2100形は京急線方面から交通局管理の泉岳寺まで乗り入れるものの、泉岳寺から先に進んだことはありません。“2扉車”という理由で、乗降が多く停車時間を多く取れない地下鉄区間では、同形式の乗り入れが拒否されてしまったそうです。となると2100形の前面の貫通扉は、泉岳寺駅に入線するために造られたものですね。このイベントが行われるまでは・・・

 どちらにせよ、地下鉄にとって異端児が入り込んできたのです。車両の貸し出しを希望したであろう交通局には、開いた口が塞がらない・・・

 ▼集合写真
 所有・形式・カッコ内編成番号・列車番号・種別・行き先表示(すべて南寄り)
 画像左から
  京成電鉄 AE100形(AE168編成)  AE01 (表示器なし)
  京急電鉄 2100形(2141編成)  1A Wing 西馬込
  東京都交通局 5300形(5310編成)  01T エアポート快特 川崎
  千葉ニュータウン鉄道 9000形(9008編成)  03N 普通 三崎口
  芝山鉄道 3600形(3618編成)  01HK エアポート快特 羽田
  北総鉄道 7260形(7268編成)  01N 通勤特急 新逗子
  東京都交通局 12-000形(第50編成)  (表示なし)
  東京都交通局 E5000形×2(E5003・E5001編成) ※縦列停車
  
 車齢的にも珍しさでも、次にこの車両たちがそろうのは難しそうです。展示車両の各社局のファンがこの並びに驚いたことでしょう。

 その後、無事にイベントは終了。営業列車に入れる車両たちは、それぞれの運用を代走してた都営車と西馬込で入れ代わってそれぞれの元の運用に就いたようです。しかしAE100形と2100形は線路閉鎖後(?)に回送として運転しなければならず、終電まで車両基地で待機していました。

 ▼車両基地で待機中のAE100形
 23:30頃の画像。この直後、引き上げ線へ動き出しました。ちなみに2100形はパンタを下ろしていましたが、翌朝に確認したときにはすでにいなくなっていました。

 ▼引き上げ線で折り返すAE100形
 初めて浅草線のトンネルに入り、都心をくぐって城南・大田区までやってきたAE100形。また西馬込にやってくる日はあるのでしょうか・・・

東京都交通局 浅草線 馬込にて
  ▼京成AE100形AE168編成 返却回送(翌0時16分頃)

 地下区間をゆくAE100形。地下鉄乗り入れを考慮され、それを生かされたのが今回。たしかに、AE100形が作られたのに地下区間へ入れないのはかわいそう・・・ と考えると、そろそろお別れが近づいているんでしょうか。
 画像では運番が「AE57」になってますが、都営線内ではなんという列車番号を当てられたんでしょうか。ちなみにこの時刻は北行列車の運行が終了していますが、南行列車はまだ走っています。とりあえず、特別車両が通るときはそのあとを走る営業列車がいなければいいのだと推測できます。
 各駅で一時停車をして、走行の確認を行ったそう。聞くところによると、京成の運転士も乗り合わせているとか。東洋電機製のモーターを唸らせながら、特急型車両は深夜のトンネルに消えていった・・・
 

 都営フェスタは2004年を初めに、地上に車両基地がある浅草線の西馬込と三田線の高島平で毎年交互に行われてきました。前年も浅草線の西馬込であり、今年は高島平かと予想していましたが、東京都交通局創業100周年という大きな節目を迎え、交通局で最初に開通したのが浅草線(当時の1号線)であったことから、ここでイベントを開催することにしたのでしょう。ただ乗るだけの鉄道ではなく、こういった鉄道の祝福や車両基地公開という“鉄道の縁の下”を公開することも鉄道であると思います。これからも鉄道ファンとして鉄道を応援していきたいですね!!


bicycle tetsuMan

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