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2013年7月19日金曜日

2013.7.19 Fri

都営車47T→43Tへの運用変更

~列車・運用研究~


 今回は珍しく、時刻表主体の記事にいたします。

~平日ダイヤ~
 ・ 1646T 普通 泉岳寺1610→西馬込1622
 ・ 1643T 普通 西馬込1629→泉岳寺1641

 都営地下鉄浅草線で、東京都所属の車両で運行されている、平日47T。この運用では、印旛日本医大552発で営業に入り、西馬込1622着で終える。このあと終日にわたり運用がないことから、西馬込1622着で入庫すると思われる。

 ここまでは問題がないものの、西馬込1629発の列車で問題が発生する。その列車は43T運行で、午前中の西馬込1104着で入庫したものの、1629発でいきなり再登場する。しかも、この再登場は「出庫」ではない。ではどこから来るのか?という答えが、先ほどの運用を終えた47Tである。同じ運行番号を名乗っているからと言って、ずっと同じ編成が運用されているとは限らない。

 先ほどは47Tが入庫し、43Tが出庫すると述べたが、正確には車両はそのままで運行番号をすり替えただけある。47T運行1646T列車は西馬込に1622着後、運行番号を43Tに変更して1643T列車として西馬込1629発になる。

 では、なぜわざわざ運行番号を変更するのかが疑問となる。ここからは推測になるが、まず平日の営業に入る都営車では01T~33T、41T~51Tの奇数番号で、23運用が存在する。これらの中には規則性があり、「2日つづけての夜間停泊が他社線内」というのが存在しない。つまり、車両が自局の馬込以外=他社線内の車庫で夜間停泊した場合、翌日には馬込の車庫に戻ってくるということ。

 中には43Tのように新町検車区出庫-金沢検車区入庫・夜間停泊という京急-京急の夜間停泊もあるが、これは途中で西馬込で入庫するダイヤであり、入庫前と出庫後で番号重複を避けるために、運用が43T(1)と43T(2)に区切られる。

 このことから、都営車の運用では1日に1度、馬込に入庫する運用となっている。これは2日以内に行われる、車両検査の時間の問題だと思われる。2日以内に馬込の車庫に戻らないと、自局で車両の検査ができなくなってしまうからだ。ここで本題に戻る。47Tは出庫が北総線内であるが故に、西馬込で入庫しないと京急線内で入庫となり、先述の「2日つづけての夜間停泊が他社線内」の条件になってしまう。これを避けるために、運行番号を変えたのだと推測できる。

 しかし、なぜ「43T」という運行番号に変えるのかという疑問があるかもしれないが、これは他に使える番号がなかったからである。実際には43T(2)という番号に整理されるが、条件としては
 ・同一の運行番号が同一時刻に重複せずに走らないこと → 西馬込1629までに入庫している、再出庫のない運用の番号であれば使用することが出来る
 ・翌日に他社線内での夜間停泊がないこと

 となる。ややこしいように見えるが、同じ時刻に他で使われていない運行番号を使ってよいということになる。

 その条件を満たすのが43Tであり、その日の47Tの後継ぎとして使われる番号である。では、新たに運行番号を作ればいいのでは、となればもっとも早い解決方法であるが、なにかしら問題があるのだろう。
 (またまた推測だが、今ダイヤでは夕方の馬込再出庫を新規の運行番号(61T、63T、65T、・・・)として割り振らなくなった交通局では、実際に走る車両編成数以上の運用数を作りたくなかったのであろう。今回は1編成で43Tと47Tと2運用を受け持つが、47Tは2編成に割り当てられるため、実質、“掟破り”ではなくなる。)

~お・ま・け~
 今回撮影した、47T→43T(2)を担当した5319編成。
 なにか飛んできたのかな? 前面部がボロボロ・・・

bicycle tetsuMan

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